プリントの種類について プラスティゾル インクとは アメリカのプリント業界では最もポピュラーなプリント手法 プラスティゾル(油性)インク 日本国内では水性インクをメインにしている工場がほとんどで、水性の特徴は生地に染み込み「サラサラ、カサカサ」といった質感になります。一方、プラスティゾル(油性)インクの特徴は生地が「ゴムのようなタック感」のある質感となります。では、なぜ弊社は日本で好まれている水性ではなく、プラスティゾル(油性)インクを使用しているのかをご説明していきます。プラスティゾル(油性)インクがアメリカで一番選ばれている理由が「技術力さえあれば汎用性が高い」という点です。そして大事なのは、「水性からプラスティゾル(油性)の風合いに寄せることはできない」が、「プラスティゾル(油性)から水性に寄せることはできる」ということ。そしてプラスティゾル(油性)インクは自然乾燥しないため、一般的には少数のプリントに適していると言われていますが、弊社では業務用の専門のヒーターを導入しているため、大量発注のプリントにも対応できます。また、水性インクに比べたら耐久性が高く、劣化しにくいといった利点もあります。 限られた熟練のプリント職人が一枚一枚、手刷りでプリントをするー。 この価値を私達は大事にし、皆様にも風合いを楽しんでもらいたいと考えています。 通常プリント プラスティゾル(油性)プリントはシャープなエッジが特徴になります。高密度のプラスティゾルでは乾燥後もプリントの厚みがほぼ変わりません。一方、水性インクでは水分が大半で樹脂固形分が少ないため、乾燥すると水分が蒸発し薄っぺらいものになってしまい、肉質なプリントに見えません。プラスティゾル(油性)インクを使用する弊社ならではの技法になっています。 染み込みプリント その名の通り生地に染みこむ手法になります。インクが生地に染み込むことにより、プリントの面積が広くても生地の風合いを損なうことなくプリントできます。白い生地へのプリントであればインクの色がそのまま出ますが、カラー生地にプリントすると生地色の影響を受けて違う色に見えてしまいます。また染み込むという特性上滲みやすいため、細かいデザインや色にこだわりがある場合には通常のプリントをおすすめ致します。ヴィンテージ風の仕上がりが好きな方にはおすすめです。 フロッキープリント 通常プリントなどはインクが生地にプリントされていますが、フロッキープリントはフェルトのような素材が生地に圧着されている仕上がりになります。毛足のあるフロッキーシートを生地に貼り付けるため、インクを使ったプリント技法とは違った雰囲気の商品を作ることができます。 グラデーションプリント グラデーションプリントは、シルクスクリーンの上でインク同士を左右に混ぜてプリントする技法になります。1版に2色以上のインクを混ぜ合わせて、グラデーションを表現します。インク同士を混ぜ合わせるので自然なグラデーション表現ができ、インクの混ざり具合でグラデーションの幅は1枚ずつ変化します。1版でいくつもの色の表現ができるため、版数が少なくてもインクの色数を活かすことが出来る技法です。 ひび割れプリント 実際にインクが割れて古着のような仕上がりになるプリントで、クラックプリントとも呼ばれます。実際のインクでプリントをした後にプリント部分を引っ張ったり洗い加工を加える事によって着古して劣化したかのようなプリントになります。特殊インクのため追加料金がかかりますが、本物の古着のようなレトロな仕上がりになります。着用や洗濯を重ねるごとにひび割れていき古着感が増していき、ひび割れ方は1枚1枚異なります。