飲食店のエプロンは、毎日着て、油や汁がはねて、毎日洗います。ここに店名を入れるなら、剥がれない方法で入れたい。エプロンに刺繍を入れるときに決めること、向いている生地、持ち込みの話を、加工する側からまとめます。
エプロンに刺繍が向く理由は、ひとつだけ
洗っても剥がれないからです。
飲食店や店舗のエプロンは、作業着の中でもとくに洗濯の回数が多いものです。 プリントは、洗濯と摩擦を繰り返すうちに角から浮いたり、ひび割れたりすることがあります。 刺繍は糸で縫い込んでいるので、この心配がありません。 糸の光沢で立体感が出るので、お客様の目に入る場所で「きちんとしている」印象になるのも刺繍ならではです。
「胸に店名だけ」「ロゴをワンポイント」なら、刺繍を選んでおけばまず間違いありません。 背中いっぱいに大きく、色数の多いロゴを、という場合はプリントが向くこともあります。 選び分けは作業着の社名入れ、刺繍とプリントどちらを選ぶかに書いています。
決めることは3つ
1. どこに入れるか
エプロンは形によって、目立つ位置が変わります。
| エプロンの形 | よく入れる位置 |
|---|---|
| 胸当てエプロン | 胸元の中央、または左胸 |
| 腰下エプロン(ギャルソン) | 腰の左右どちらか、ポケットの上 |
| 前掛け(和風) | 中央、または端 |
接客中にお客様から見える位置を基準に決めると迷いません。 カウンター越しなら胸元、テーブルにかがむことが多いなら腰。 現物のエプロンをお持ちいただければ、その場で当てて確認できます。
2. 何を入れるか
店名だけ、ロゴだけ、店名+ロゴ、そしてスタッフの名前。 名前を入れると、お客様に名前で呼んでもらえる、新人さんが覚えてもらいやすい、という効果があります。 一枚ずつ違う名前を入れることもできます。
ロゴのデータがお手元になくても構いません。看板やメニューの写真、名刺などから、こちらでデータをお起こしします。
3. 糸の色
生地の色に対してはっきり見える色を選ぶのが基本です。 黒や紺のエプロンに白や生成り、ベージュのエプロンに茶や紺—— 店の雰囲気に合わせて、落ち着かせるか、目立たせるかを決めます。 糸の見本をお見せしながら決められますので、決まっていなくて大丈夫です。
刺繍が得意なこと、苦手なこと
厚手の生地は得意です。 帆布やデニムのしっかりしたエプロンは、刺繍がきれいに乗ります。 撥水や防汚の加工がされている生地は、種類によって仕上がりが変わることがあるので、現物を見てご案内します。
一方で、細い線と小さな文字は苦手です。 糸には太さがあるので、紙の上で表現できる細さがそのまま出るわけではありません。 細かいロゴは、刺繍で再現できる形に整えるか、プリントをご提案します。 無理に刺繍で押し切ることはしません。
くわしくは刺繍加工とはにまとめています。
金額の決まり方
刺繍の金額は、刺繍機を動かす時間で決まります。 デザインが複雑で、面積が広いほど時間が長くなり、金額が上がります。
この時間は、デザインが確定して刺繍データをつくった時点で確定するので、 お問い合わせの段階では概算のご案内になり、刺繍データが完成してから正式なお見積りをお出しします。
もうひとつ知っておいていただきたいのが、刺繍データの作成は初回だけということです。 同じ柄の2回目以降のご注文では不要になるので、 「新しいスタッフが入ったから1枚だけ」というご依頼がしやすくなります。 金額の目安は料金のご案内にあります。
今使っているエプロンに、あとから入れられます
市販のエプロンや、すでにお使いのものへの刺繍も承ります。 作業服店・量販店・通販でお求めのエプロン、仕入先から支給されたものでも構いません。 まとめて新調しなくても、今あるエプロンに店名を入れるところから始められます。
生地の種類や、すでに加工が入っている状態によっては、お受けできない場合があります。 事前に現物を見せていただくか、写真をお送りください。 その場でお答えします。
1枚から、お店の規模に合わせて
スタッフ2人の店でも、20人の店でも、1枚から承ります。 刺繍データは当社で保管しているので、追加が出たときは同じ仕上がりをそのまま再現できます。 「まず1枚つくって、雰囲気を見てから人数分」という進め方もよくあります。
エプロンのほかに、ポロシャツ・キャップ・Tシャツにも同じロゴを入れて、 お店のスタッフウェアを一式そろえることもできます。 店舗スタッフのウェアをつくった例は、店舗スタッフのオリジナルTシャツ制作事例(熱海・小沢ひもの店様)をご覧ください。 法人・店舗向けの加工全体は法人・店舗のユニフォームにまとめています。
まずは、エプロンの写真を1枚
「このエプロンに、この店名を」——それだけで大丈夫です。 エプロンの写真と、入れたい文字やロゴ(看板の写真でも)をお送りいただければ、 入れられる位置と概算をお返しします。ロゴが決まっていなければ、そこから一緒に考えます。